ペイントホームズ
鳥栖店

【艶】で変わる耐久性と耐候性の秘密

外壁や屋根塗装で使用する塗料ですが、色の他に【艶】にも違いがあります。艶には艶有り、艶無しの他に、7分艶、5分艶(半艶)、3分艶があります。

今回は艶の有り無しで変わる耐久性の違いとそのカラクリについてお伝えします。

 

ネットやパンフレット、業者の方からの説明で艶有り塗料の方が耐久性は長いという情報を聞いたことがあるのではないでしょうか。

一般的には、「その通り」です。その理由は、艶無し(艶消し)塗料の製造過程や質感にあります。

 

艶消し塗料のほとんどは、元々艶のある塗料に艶を抑えるためのフラットベースと呼ばれる材料を混ぜることで調整され作られています。フラットベースは、滑らかな表面に微細な凹凸を形成し、光を乱反射させて艶を抑える効果があります。

 

理由その1

フラットベースを混ぜることで艶が消える一方、塗料の耐久性が低下するということです。純粋な塗料にはもともと耐久性がありますが、艶を消すための薬剤を添加することで、通常よりも全体的な耐久性が低下してしまうというわけです。

 

理由その2

光沢があるということは、表面が平滑でなめらかであることを意味します。表面が滑らかであるほど、砂やほこり、排気ガスなどの物質が付着しにくくなり、それによって汚れがたまりにくくなります。常に汚れが付着していると、湿気などの水分も常に付着していることになります。これらが塗膜を劣化させる原因の一つであり、表面が滑らかであれば汚れがたまりにくく、その結果、塗膜の寿命が長くなります。

 

上記の理由から分かるように、【艶】の有り無しで、耐久性や耐候性に違いがある事が分かります。塗料選びをする際には見た目だけではない【艶】の性質を考慮すると、より満足のいく塗料選びができるでしょう。