色見本を使った外壁塗装の色決めの注意点

色見本を使った外壁塗装の色決めの注意点

外壁塗装の仕上がりの色を決定するために、色見本を活用します。色見本の良さは言葉だけでは伝わらない色の感じを視覚的に伝えられることや、業者との感覚の相違を防ぐことができる点にあります。しかし、色見本にはメリットだけでなくデメリットも存在します。今回は、色見本のデメリットに焦点を当ててお伝えします。

 

*色見本の種類*

  • 色見本帳
  • メーカー作成カタログ
  • 日本塗装工業会色見本帳
  • 塗り板
  • カラーシミュレーション

 

これらの色見本は、色を選ぶ際に非常に便利ですが、それぞれに使用時の注意点があります。

 

【面積効果(大きさによる違い)】

色見本のデメリットの一つとして、「面積効果」があります。面積効果とは、色を塗る面積の大きさによって色の感じ方が変わる現象です。色見本は通常、小さなサンプルで提供されます。小さい面積では暗く感じる色が、大きな面積になると明るく感じることがあります。このため、色見本で選んだ色が実際の外壁に塗られたときに、思った以上に明るく感じることがあるのです。外壁塗装は大きな面積になるため、選んだ色が予想以上に変化することを理解しておく必要があります。

 

【色見本を見る環境、明るさ】

色見本を見る環境も、色の感じ方に大きな影響を与えます。部屋の中で色見本を見るのと、屋外で見るのでは、感じ方が大きく異なります。特に外壁塗装は屋外で行われるため、室内の照明ではなく、自然光の下で色見本を見ることが重要です。

環境による影響を把握することで、より正確な色選びが可能になります。

 

【ツートンカラーの外壁】

ツートンカラーの外壁を選ぶ際にも注意が必要です。異なる色の面積の比率によって、色の感じ方が変わります。例えば、上部と下部で異なる色を使用する場合、それぞれの色がどの程度の面積を占めるかを考慮しなければなりません。

 

大きな面積を占める色は、思った以上に目立つことがありますし、小さな面積を占める色は、想像以上に控えめに見えることがあります。これらの点を踏まえて、ツートンカラーの際はバランスを考慮することが大切です。

 

  • まとめ

色見本を使った外壁塗装の色決めは便利ですが、デメリットも存在します。面積効果や見る環境による色の感じ方の違いを理解し、慎重に色を選びましょう。実際の外壁に塗装したときの仕上がりをイメージするために、色見本を屋外で確認し、異なる環境で比較することをおすすめします。色見本を上手に活用し、理想の外壁塗装を実現しましょう。