塗装工事で使用される塗料には大きく分けると2種類あります。
「水性塗料」「溶剤塗料(油性塗料)」です。
「水性塗料」と「溶剤塗料」の特徴の違いで分かり易いのは臭いです。
その理由として、水性塗料の主成分が水で作られているのに対し、溶剤塗料の主成分がウレタンシンナー、エポキシシンナーなどといった独特のシンナー臭がするものだからです。
塗料は【顔料】【樹脂】【添加物】【溶媒】からできており、【溶媒】にあたるのが「水性塗料」と「溶剤塗料」です。
水性塗料と溶剤塗料その他の特徴についてみてみましょう。
|水性塗料 |溶剤塗料
価格:溶剤より安い 価格:水性より高い
臭い:弱い 臭い:強い
人や環境への影響:少ない 人や環境への影響:強い
乾燥:乾燥しにくい 乾燥:乾燥が早い
保管:簡単 保管:注意が必要
耐久性:溶剤よりもやや劣る 耐久性:水性よりも高い
まとめ
塗装工事で使用する塗料として、「水性塗料」と「溶剤塗料」のどちらが優れているという決定的な理由はありません。
最近では、臭いの特徴以外に「水性塗料」と「溶剤塗料」の差がほとんどなくなってきていますが、例えば環境や周りへの影響を考慮して「水性塗料」、機能性を重視して「溶剤塗料」という選び方をするのも一つです。