新築から約10年が経つと外壁の塗り替えが必要だと言われます。なぜなら、外壁は経年劣化や風雨、太陽の紫外線によって少しずつ傷んでいくからです。
外壁が劣化し始めると劣化のサインが現れます。そのサインを見逃さず、早めに対処することが大切です。劣化を放置し続けてしまうと、外壁のダメージが進み、お住まいの内部にまで劣化が及ぶ可能性があるからです。
普段見慣れているため気づきにくいこともありますが、この記事ではお住まいのチェックポイントを紹介いたします。
外壁塗装の代表的な5つの劣化症状
1.色褪せ
色褪せは外壁が紫外線や風雨にさらされ続けることで劣化する現象です。外見だけでなく塗膜の劣化も進行する可能性があるため、早めの対策が重要です。
外壁の色が以前よりも薄く感じたり、場所によって色の濃淡が異なる場合、色褪せが起きています。特に北側や日陰の部分は比較的色が残っていることが多いため、南側や日がよく当たる部分と比べると色の違いが分かりやすいです。
2.チョーキング
外壁を触ったときに手に白い粉が付く、これは「チョーキング」と呼ばれる劣化現象です。外壁の塗膜が紫外線や風雨により劣化し、粉状に分解されることで起こります。
チョーキングが見られる場合、塗膜の防水効果が失われているサインですので、塗り替えを検討するタイミングといえます。
3.カビ・コケ
外壁に黒や緑のシミが見られる場合、カビやコケが繁殖している可能性があります。これらは見た目の問題だけでなく、外壁を痛め、建物の耐久性に悪影響を及ぼします。湿気が多い場所や日陰の部分で発生しやすいため、早期の対処が必要です。
4.ひび割れ
外壁や窓の周りに細かいひび割れがある場合、これは建物の劣化が進行しているサインです。ひび割れを放置すると、そこから雨水が入り込み、内部の腐食や建物全体の劣化が進む原因となりますので、早急に補修が必要です。
5.塗膜の剥がれ
外壁の塗膜が剥がれている場合、塗装の防水効果が失われ、外壁材が直接雨や風にさらされる状態です。塗膜の剥がれは見た目だけでなく、外壁の内部までダメージを与える可能性があるため、すぐに対応することが望ましいです。
まとめ
家が劣化している症状や原因、少しでも分かって頂けましたでしょうか。外壁の劣化サインをセルフチェックする方法をご紹介しましたが、自己判断で劣化を放置すると、後々外壁の全面的な張り替えが必要になることもあります。少しでも劣化を感じたら、専門業者に早めに相談することをお勧めします。